鷹岡のり子-Report-



Report

Le Salon と日本の芸術家 Le Salon と日本の芸術家

~Le Salon と日本の芸術家~

1663年フランス、フランス美術界を代表する芸術家たちによる唯一の組織"王立絵画彫刻アカデミー"会員の作品を披露する展覧会の開催を決定しました。これが、後にルーヴル宮殿でも開催され「ル・サロン」と呼ばれることになる展覧会です。ドラクロワ、ミレー、マネ、セザンヌ、ルノワール、モネなど美術史に残る多くの巨匠が、この世界最古の公募展ル・サロンによって名を馳せました。そして、今も世界の美術界に大きな影響力を持ち続けています。

2023年はこの展覧会の創設から数えて360年目。また2024年は、ル・サロン入選を果たした後、日本における洋画の発展に尽力した黒田清輝の没後100年であり、それを記念する美術書籍「Le Salon と日本の芸術家」を編集し、2024年3月に発行することになりました。

以上のような経緯があり、この度の「Le Salon と日本の芸術家」に作品2点を掲載していただきました。「Glow of light―Birth」「Glow of light-Flower」です。2作品とも窓辺に差し込む光の輝きを表現し、光、命そして希望を感じていただけると幸いです。

Le Salon と日本の芸術家 Le Salon と日本の芸術家
Le Salon と日本の芸術家 Le Salon と日本の芸術家
2024年 新春サムホール展 2024年 新春サムホール展

~2024年 新春サムホール展~

会期:
2024年1月8日(月・祝)~1月13日(土)
時間:
11:00~18:00
会場:
スマートシップギャラリー
東京都世田谷区代田6丁目6-1 TOKYU REIT
下北沢スクエア3F
TEL:
03-5465-1379
HP:
SMART SHIP

2024年1月8日~1月13日まで「2024新春サムホール展」がスマートシップギャラリーで開催されます。毎年恒例の小さな作品の展覧会です。

今回は鉢植えに植わったカラーを撮影しました。カメラのファインダーを覗いてみると、カラーの奥から光が放たれて輝いているように見えるのです。

灯心「灯心」

花びらに見えているのは仏炎苞という花序の基部につく葉のこと。そして突き出ているのは花序といい花だそうです。その花序が「灯心」に思えました。

作品からその様子を想像して見てもらえると幸いです。

■ 下北沢駅西口から徒歩3分
■ 下北沢駅中央口・東口から徒歩5分
■ 下北沢動物病院の向かいのガラス張りのビル3Fです

つなぐ、つなげるアート展 つなぐ、つなげるアート展 入場ゲート つなぐ、つなげるアート展 出展作品展示の様子

つなぐ、つなげるアート展
~芸術和凧に平和をのせて~

「つなぐ、つなげるアート展」が12月7日~14日まで長崎から広島へと巡回して開催されました。

400年の歴史のある長崎ハタの和凧に、同じく400年の歴史のある広島のおおたけ手すき和紙に作品をプリントしてコラボさせた和凧が出来上がっていました。

広島平和記念公園内にある広島国際会議場・国際会議ホール「ヒマワリ」に展示されていました。このホールは5月のG7広島サミットの時にウクライナのゼレンスキー大統領が演説した会場でした。ホール内ではテーブルに約300個の和凧が対に飾られ、なかなか壮観でした。

欲を言うなら晴天の青空の下、連凧にして飛ばせたらもっと平和の想いを伝えることが出来たのでは・・・空に舞う連凧も見てみたかったです。

展覧会は平日に開催されたので、平和記念公園内の人は多くはなったのですが、観光バスが数台止まり修学旅行生が平和記念資料館を訪れている姿を見かけました。修学旅行の時期には多くの学生たちが資料館を訪れ、「平和」とは?を問いかけるよい機会になるのでしょうね。

この展覧会は長崎、広島と二か所で開催されたことがとても良かったです。長崎の方々も喜んでおられたようですし、これを機会に長崎を訪れた方もいらしたようです。

2024年は平和な世界へと進んで行くことを願っています。

平和記念公園 広島平和記念資料館 外観 広島平和記念資料館
広島国際会場 展示風景 広島国際会場 展示風景 広島国際会場 展示風景
つなぐ、つなげるアート展 ~芸術和凧に平和をのせて~ つなぐ、つなげるアート展 ~芸術和凧に平和をのせて~

つなぐ、つなげるアート展
~芸術和凧に平和をのせて~

長崎原爆資料館・長崎市平和会館内 記念会館ホール
住所:
長崎県長崎市平野町7−8
会期:
2023年12月7日(木)~9日(土)
[会場時間]
7日(木)13:00~18:00
8日(金)10:00~18:00
9日(土)10:00~12:00
広島平和記念公園内 広島国際会議場
国際会議ホール「ヒマワリ」
住所:
広島県広島市中区中島町1-5
会期:
2023年12月12日(火)~14日(木)
[会場時間]
12日(火)14:00~18:00
13日(水)10:00~18:00
14日(木)10:00~12:00

この12月に「つなぐ、つなげるアート展」が開催されます。開催地は二か所、長崎・広島の会場を巡回します。

咋今の世界情勢を鑑みて、「現代を生きる我々は、次世代へ平和をつなげる義務がある。人とひとがつながると、世界が繋がる」を信念に、会場で感じた平和を願う気持ちは、未来につながることを強く願い、平和への思いが込められた芸術作品を通してその想いを発信します。

広島・長崎の地で、平和を願うアーティストの皆さまと、願いを込められた芸術作品を通して、鑑賞者の皆さまに平和について考えるための展覧会を開催させていただく運びとなりました。

展覧会のテーマとして【つなぐ、つなげる】をカタチとして表現するために、長崎県の伝統的工芸品に指定された「長崎ハタ」という約400年の歴史を誇る和凧に、広島県で約400年の伝統と、県下唯一の手すき和紙の「おおたけ手すき和紙」を使用した特性の「平和の芸術和凧」を会場内に展示させていただきます。また会場内では、広島・長崎の原爆被害の実相や現在の核兵器の状況など、広島平和記念資料館の平和学習資料も同時に展示いたします。

上記のようなお誘いがあり、今回【つなぐ、つなげるアート展】に参加することにしました。ロシアのウクライナ侵攻による残虐さとその恐怖を目の当たりにして、戦争で得るものは何もない。大切な人、大切なもの、もう取り戻せない歴史上の産物、全てを破壊し、その後に残るものは恨みと憎しみと虚しさ。このようなことが繰り返されてはならないのです。

Next generation「Next generation」

今の世界情勢は、西を観ても東を観ても、不穏な空気が立ち込めています。平和への想いは益々増しています。そのような時にこの展覧会のお話をいただき、ささやかながらでもアート作品を通して平和希求の想いを伝えることができたらと、今回の展覧会の趣旨に賛同しました。また長崎・広島で約400年も続く伝統工芸「長崎ハタ」「おおたけ手すき和紙」とのコラボで作品制作をし、平和な未来へとつながることを願っています。

今回出品する作品「Next generation」は、枯れゆくひまわりの花を撮影したものです。花は枯れても次世代につながるように種子が育っています。枯れながらも未来にしっかりと繋げていきます。未来に希望を持って平和が訪れることを願うばかりです。

ZURICH 2023 ZURICH 2023 ZURICH 2023
  • glow of light

~ART INTERNATIONAL ZURICH2023の報告~

10月に開催されたART INTERNATIONAL ZURICH 2023は無事終了しました。この5年間は毎年参加してきましたが、そろそろ潮時だと思い今年の参加を最後にすることにしました。

会場が変わったり、リノベーションされた元の会場に戻ったりまたコロナの時期もあり参加出来ないこともありましたが、このアートフェアは休むことなく開催し続けました。どんな状況であってもアートは必要不可欠なものだと思います。

今回は「Glow of light-Birth」をメインに新しく生まれた作品4点の計5点を展示しました。現地を訪ねることは出来なかったのでギャラリー側の報告では、毎年来場されるリピーターの方やこのアートフェア関係者からは興味を持って観て頂けたようです。

スイスのチューリッヒで開催されるこのアートフェアは、私にとって大切な思い出になりました。

作品展示の様子

日本藝術の創跡 Vol.28 日本藝術の創跡 Vol.28 日本藝術の創跡 Vol.28

~日本藝術の創跡 Vol28~

1995年より発刊してきた「日本藝術の創跡」はVol28をもって一時休刊となります。創刊号のテーマもジャポニスムでした。

「日本藝術の創跡」は1995年、各ジャンルを代表する先駆者たちの秀作を後世の日本芸術界に遺すべく創刊され、国内外の学芸員、評論家、美術関係者から多大なるご尽力によって学術的にも充実した内容となり、多くの読者から熱い支持を得るまでに至りました。

今回の28巻をもって休刊となるそうですが、これまでの多くの方々のご努力とご尽力で続けて来られたとお察し申し上げます。素晴らしいことです。

この度「日本藝術の創跡Vol28」への掲載のお誘いがあり最初は迷いもありましたが、見開きで「Glow of light-Birth」2点を掲載できたことは私にとって喜びとなりました。

この度の作品はコロナで疲弊した世の中、またロシアによるウクライナ侵攻等、暗いニュースの多い中で、庭に咲いたエンジェルトランペットの花を出窓に飾り、ファインダー越しに覗いてみると、まるで天使が現れたように思えたのです。いつもと違う花の姿を感じました。直ぐにひらめいたのが「誕生」でした。

新しい世界、新しい社会、新しい生き方、新しい未来が生まれ、人に環境にやさしく平和であって欲しいと言う想いが沸き上がってきました。そんな思いが込められた作品です。

今こんな時代だから生まれた作品を「日本藝術の創跡Vol28 」でご覧いただけるのは幸せです。

日本藝術の創跡 Vol.28

日本藝術の創跡 Vol.28

日本藝術の創跡 Vol.28

ZURICH 2023
ZURICH 2023 ZURICH 2023
ZURICH 2023

~ART INTERNATIONAL ZURICH 2023~

会期:
2023年10月13日~10月15日
会場:
Kongresshaus Zurich
HP:
https://art-zurich.com/

スイス最大の都市、チューリッヒで開催されるアート・インターナショナル・チューリッヒは今年2023年で25回目となります。私が初めて出展したのは2012年のことでした。その時は現地入りして会場の様子を見届けてきました。会場はチューリッヒ湖の直ぐ傍にあり、とても景観の良い場所でしたが、数何年後には、全館改装のために駅近くの会場に移動しました。

その後2017年から再び出展するようになりましたが、コロナの時期の2019年、2020年は出展を控えました。2021年から再び出展し、昨年はリニューアルされたューリッヒ湖の傍の会場に戻り、華やかに開催されました。そして今年のART INTERNATIONAL ZURICH 2023 は25回目の開催となり、これから益々発展していくことと思います。

2012年に訪れて以来会場に足を運ぶことが出来ず残念ですが、第一印象がとてもよく今も好きなアートフェアですが、今年を最後の出展と考えています。「Glow of light-Birth」と「Flower」4点を出品します。有終の美を飾ることを願っています。

Flower Glow of light-Birth
秋のアート展 2023 秋のアート展

~秋のアート展~

会期:
2023年10月2日(月)~10月7日(土)
時間:
11:00~18:00
会場:
スマートシップギャラリー
東京都世田谷区代田6-6-1 TOKYU REIT 下北沢スクエア3F
会場HP:
スマートシップギャラリー アクセス

今夏は猛暑の日が例年より長く、これまで夏は涼しいのではと思っていた東北や北海道まで猛暑日が続いていました。暑さ寒さも彼岸までというようにやっと猛暑が和らいできました。
芸術の秋に先駆けて恒例の「秋のアート展」が開催されます。

今回はたまたま花屋さんの前を通りかかった時に白に紫がかったカラーに目が留まり、その名前が何と「フェルメール」と付いていました。名前も素敵でしたが、カラーの色にもとても魅かれ2輪購入しました。

それをいつもの出窓に飾り、色々な角度で撮影して、これまでとは違った花の表現が出来ました。是非ご覧頂きたいです。
今回は4点を出品します。

'23 7月カラー067 '23 7月カラー110

■ 下北沢駅西口から徒歩3分
■ 下北沢駅中央口・東口から徒歩5分
■ 下北沢動物病院の向かいのガラス張りのビル3Fです

28th OASIS 2023 28th OASIS 2023 28th OASIS 2023

~28th OASIS 2023~

2023年5月13日~5月15日まであべのハルカス近鉄本店・アート館8Fでアートを身近に感じる芸術祭「28th OASIS 2023」が開催されました。

オアシスは大阪・関西万博TEAM ~EXPO 2025~のプログラムに参加しています。今年のオアシスは総合監修を務める美術評論家のアルフォンソ・ゴンザレス=カレーロ氏がスペインより来日され、氏による寸評会も開催され、日本のアーティストたちとともにアート談議に花を咲かせました。

作品「Glow of light-Birth」をご覧いただきながら氏とお話をしました。また枯れゆく花の「Life」シリーズの作品集も見ていただくことができ、今回の作品に至るまでの変遷を垣間見ていただけたなら幸いです。

Glow of light-Birth

今回オアシスに初めて参加しましたが、来場者の報告や作品をご覧になっての感想等を結果報告書と一緒に添えられていたので、会場には一日しか来館できなかったのですが、様子を窺うことが出来たのはとても良かったです。

今後関西万博に向けて関西発信でアートの祭典が活発に行われ、大阪がアートの発信基地になり得ることを願っています。

会場の様子

出展作品

日欧宮殿芸術祭2023 in マルタ

~日欧宮殿芸術祭2023 in マルタ~

2023年5月12日~5月14日までマルタ共和国メディテレニアン・カンファレンスセンター(MCC)にて開催されました。マルタと日本は2013年より一般社団法人・日欧宮殿芸術協会を通じて積極的な芸術文化交流に取り組んできました。

会場となったMCC は、大規模の展覧会や国際会議も開催される会場です。「日欧宮殿芸術祭 2023」では日本画、水墨画、書などの伝統美術に洋画、工芸、写真などの現代芸術、和歌や詩文などの文芸作作品に加え、マルタを代表する現代美術家および文芸作家の作品も共演しました。開催地のマルタは国土こそ小さいものの、かつては巨匠カラヴァッジョが住まい、多くの地元芸術家が輩出されるなど、知る人ぞ知る芸術が盛んな都市です。

2018年に~日本の印象展 in マルタ共和国~が開催された時に初めて作品を出品しました。その後はコロナで思うような活動は出来なかったようですが、やっと自由に行き来出来るようになり、5年ぶりに展覧会に枯れゆく花の「Life」シリーズから「ひまわり」の作品を展示しました。今年のマルタには観光客も多く訪れ、またツアーに参加して現地入りされた作家さんたちもいらっしゃったようです。今後益々マルタと日本の文化交流が盛んになることを願っています。

会場の様子

ひまわり

~Glow of Light~ 鷹岡のり子写真展

~Glow of Light~ 鷹岡のり子写真展

3月28日~4月2日まで開催された個展は無事終えることが出来ました。50人余りの方々がご来廊下さり、誠にありがとうございました。今回は「ひかり」をテーマに作品をセレクトし展示しました。どの作品からも光を感じていただけたのではないかと思います。

リビングの出窓に飾った被写体とそこに差し込む光の変化を頼りに作品を創り続けてきました。その光にスポットを当てて撮影したものや、光を感じていただける作品を展示しました。

光は希望と切実に感じたのは、ウクライナ侵攻で地下の暗闇のシェルターで多くのウクライナ人が長期間避難している姿が放映された。その姿が脳裏に焼き付きいつまでも胸が痛み続ける中で、あの暗闇の中へ一条の光が差し込んだならと・・・この3年間コロナで疲弊してきた世の中にも光が必要だと感じています。

光は希望、希望があれば人は前に進んで行ける。その光をこの個展を通じて感じていただけたなら幸いです。家の片隅にある出窓に差し込む光を通して、様々な世界を表現できるのは、フォトアーティストで主婦ある私にとっては、この出窓こそスタジオであり、物語を紡ぎだせる最高のステージなのです。

「光」を捕らえた作品です。

「捉える」ではなく、「捕らえる」。capture、catchの方が合っています。

「私達の眼は構造上、直接「光」そのものを見ることはできません。光が何かに当たり、吸収・反射・屈折された後の姿でしか、「光」というものを「見る」ことができない。しかも「見える」のは、本来持っている波長から分解された、ごく一部の色の波だけである。こんなにも太陽と人工の「光」に溢れた世界なのに、その本来の姿を見ることは決してできない。宿命的矛盾を抱えているわけです。

本作では、光は白く、微妙にトーンの異なる表情を見せています。これは、「光」が自宅の出窓のレースカーテンという検出装置に反応し、析出された結果です。レースが白いのか、反射された部分の波長が「白」なのか、というメビウスの輪のような議論を孕みつつ、白い輝きがここに現れています。無色透明の光を検出する自宅式カミオカンデ。個人的にはタカオカンデと呼んでいますが、自宅のカーテンと自然光だけでも、徹底して見つめることで「作品」へ昇華していくことを表しています。

この4×3=12枚のビジョンは、「光」そのものの写真ではないし、されど「カーテン」や「出窓」の写真では決してない。ここに作者の個人的な心情や生活を見ることも、もはや困難である。元は私的な思いから、出窓からの光と枯れゆく花を撮っていた作者が、私性を超えたところに出現する世界に辿り着いたという転回点であることが、本作の大きな意義だと感じます。

「撮る」=時間と空間を削り込むことで現れる、形なきものの形。これは光の彫刻であると思いました。

hyperneko(タシロユウキ)
1980年、大阪生まれ。大阪大学人間科学部卒。2016~2020年、大阪国際メディア図書館・写真表現大学で本格的に写真を学ぶ。
主にWebで「hyperneko(ハイパーねこ)」名義で活動し、ブログ「nekoSLASH(ねこスラッシュ)」にて関西を中心とした写真・アート展示の鑑賞録を展開中。近年は写真作家とのトークイベントにも登壇。

~Glow of Light ~鷹岡のり子写真展 ~Glow of Light ~鷹岡のり子写真展

~Glow of Light ~鷹岡のり子写真展

会期:
2023年3月28日(火)~4月2日(日)
時間:
11:00〜18:00
東京都世田谷区代田6丁目6-1 TOKYU REIT
下北沢スクエア3F
TEL:
03-5465-1379
会場:
スマートシップギャラリー
HP:
http://www.smart-ship.co.jp/

コロナで延期になっていた個展を開催いたします。

3月からはマスクの着用は個人の判断になり、色々な制限もなくなりつつあります。そのような状況の中、諦めかけていた個展を開催する運びとなりました。延期中に思いも寄らない新しい作品も生まれ、今回展示させていただきます。

そのタイトルは「Birth」です。
新しい世界、新しい社会、新しい生き方、新しい未来が誕生する、人にやさしく平和であって欲しい、そんな想いがこの作品には込められています。

コロナの3年間、世界中の人々が立ち止まり、先の見えない未来に不安を感じながらも、一歩一歩前進するしかなかった。そんな年月を経て、これからは希望を持って進んで行きたいという想いなのかもしれません。

光は生命体には必要不可欠なもの。光は私たちに活力と希望を与えてくれる。光そのものを写し撮ることはできなくても、光を感じていただける作品を今回は展示いたします。是非会場まで体感しに来て下さい。

また現代美術作家で世界的に活躍されている澤田知子さんにテキストを書いていただきました。初期の作品から現在に至る 作品を見ていただける幸運にめぐまれました。ご一読下さいませ。

Glow of light(ひかりの輝き)

窓辺に差し込む光は、青空に浮かぶ雲の流れ一つで光が遮られたり、また現れたりと、刻々と変化します。午前中の光、正午、午後からの光、3時以降、夕方の光と一日を通して変化し続けています。そんな変化に富んだ光だから撮影を演出し思いも寄らない物語を創り出してくれます。その光に魅了され、不可能に思える「ひかり」を被写体にしながら撮り続けています。

光そのものを写し撮ることはできなくても、作品を見る人に光を感じてもらうことはできます。
光は生命体には必要不可欠なもの。光は活力と希望を与えてくれる。
The light gives life to all living things and the light gives us energy and hope.
光と被写体とカメラが共鳴し合って心に響く作品が生まれてきます。 鷹岡のり子

不可視の視覚化/ visualization of the invisible

 鷹岡さんの作品は鷹岡さんだけが見ることができる不可視を記録した美しいドキュメンタリー作品とも言えるかもしれません。

 他者に見えないものが見えている。これが彼女の作品を初めて見た時の印象でした。心象風景であろうことは瞬時に伝わってきたけれど、自宅で撮ったという作品の被写体にこれといった特徴はなく彼女が何を見ているのか、彼女に何が見えているのかが分かりませんでした。しかし心象風景を作品にするという芸術的行為はジャンルを問わず多々存在していて、ある意味心象風景が全く反映されていない作品というのはないのかもしれません。

 そして様々な表現手段の中でも写真は簡単な手法の1つです。特にデジタルカメラであれば電源を入れてシャッターを押せば初めてカメラを手に持った人が撮っても何かは写ります。ただ光がないところでは誰がシャッターを押しても撮影することはできません。カメラはあくまでただの装置です。逆に光が強すぎても画面は真っ白になり何も写りません。逆に言えば光だけが写っているのです。そして言葉にできないような美しい景色に出会った時、視界に入りきらないような大きな空を見た時もシャッターを押せばそれは写ります。

しかし残念なことに後でその写真を見てもシャッターを押した時に感じていた感動は全く写っていないのです。楽しかった時間、美味しい食事など体験した感覚を写真を見ただけの人が体験することは不可能に近い。写真を撮るのが好きな人なら誰もが一度は経験しているもどかしい共通の体験だと思います。

 鷹岡さんは写真家を目指して芸術系大学に通っていたわけではなく最初は独学で写真を始め、ある時から専門的に写真を学び現在も真摯に作品に向き合っています。そして彼女はその不可能に近いと前述した感動や感覚を視覚化することで作品を制作しています。主に被写体として写真に写っているのはカーテンや花、そして光ですが、撮っているのはそういった被写体そのものではなく、彼女がその被写体と共有している時間、空間、対話を含めた感覚的なものであり、それぞれのシリーズで切り口は違っても、長く取り組み続けてきた作品制作において全ての作品に共通する主題がはっきりと浮きあがっています。

彼女の作品を見ていると、言葉での説明がなくても感覚的に解るという瞬間に立ち会うことができます。それは普遍的でユングが提唱した集合的無意識、全ての人が持つ共通の無意識の世界を視覚化しているかのようです。

テキスト/澤田知子(現代美術作家)

1977年神戸市生まれ。
成安造形大学写真クラス研究生を修了、現在は同大学客員教授、関西学院大学の非常勤講師。キャノン写真新世紀、木村伊兵衛写真賞などの審査員としても写真に関わる。

学生の頃よりセルフポートレイトの手法を使い作品を通して内面と外見の関係性をテーマに作品を展開している。

デビュー作「ID400」が2000年度キヤノン写真新世紀特別賞、2004年に木村伊兵衛写真賞、NY国際写真センターThe Twentieth Annual ICP Infinity Award for Young Photographerなど受賞多数。国内外で展覧会を開催。出版物は、写真集の他に絵本もある。

■ 下北沢駅西口より徒歩3分
■ 下北沢駅中央口・東口より徒歩5分
■ 下北沢動物病院の向かいのガラス張りのビル3Fです

ART INTERNATIONAL ZURICH 選抜展 ART INTERNATIONAL ZURICH 選抜展

~ART INTERNATIONAL ZURICH 選抜展~

前期:
2023年2月20日~2月25日
後期:
2023年2月28日~3月5日
時間:
11:00〜18:00
会場:
スマートシップギャラリー
東京都世田谷区代田6丁目6-1 TOKYU REIT
下北沢スクエア3F
TEL:
03-5465-1379
HP:
http://www.smart-ship.co.jp/

スマートシップギャラリーは2011年から2022年まで ART INTERNATIONAL ZURICHに継続して参加してきました。
この展覧会では現地にいらしていない方に、雰囲気を伝えるような映像や写真等を会場で公開しながら選抜した作品をギャラリーに展示します。

私は、前期に2022年に出品した作品「Close to you」を展示しています。

昨年からART INTERNATIONAL ZURICHは、リノベーション工事を終えチューリッヒ湖の直ぐ傍の素敵なロケーションの会場で開催されるようになりました。今後の発展が期待されるアートフェアです。

Close to you

Close to you

■ 下北沢駅西口より徒歩3分
■ 下北沢駅中央口・東口より徒歩5分
■ 下北沢動物病院の向かいのガラス張りのビル3Fです

鷹岡のり子 VR個展

~鷹岡のり子 VR個展~

ヴァーチャル美術館 Japanese Artistic Creation Museum にて個展を開催いたします。

会期:
2023年1月17日(火)~1月22日(日)
会場URL:
https://japanese-artistic-museum.com/

花をモチーフに枯れゆく花の姿を撮り始めたのは2007年頃でした。その当時、高齢の母が入退院を繰り返し、生死をさまよっていました。

そんな時に出窓に飾った花の枯れゆく姿に目を向けると、老いてなお輝き続ける花の姿に希望と救いを感じ、生命力の凄さに気付かされました。

生ある限り命は輝き続けるのです。与えられた命を全うすることが生きるということなのです。
輝く命を誰しも絶つことは許されない、なのに無情にも絶たれてしまうことがある。「いのちの輝き」を通して命の尊さ、平和への想いが多くの方々に伝わることを願います。

枯れゆく花の姿は、人が年を重ねてゆく姿であり、懸命に生きる姿は美しくもあり、年をとることは人を深化させることだと思います。

I thought that living life to the fullest is beautiful and that growing older adds an extra dimension to the beauty of life.

~ 3月開催の個展 ~

「Glow of light」(ひかりの輝き)

The light gives life to all living things and the light gives us hope.
会期:
2023年3月28日(火)~4月2日(日)
会場:
スマートシップギャラリー
東京都世田谷区代田6-6-1 3F
2023年 新春サムホール展 2023年 新春サムホール展

~2023年 新春サムホール展~

会期:
2023年1月9日(月・祝)~1月14日(土)
時間:
11:00~18:00
会場:
スマートシップギャラリー
東京都世田谷区代田6丁目6-1 TOKYU REIT
下北沢スクエア3F
TEL:
03-5465-1379
ホームページ:
2023 新春サムホール展

年の瀬も押し詰まり気忙しいくなって参りました。今年一年を振り返り、万感胸に迫る思いです。

特にロシアのウクライナ侵攻では平和な生活がアッと言う間に崩れ去り、世界中に恐怖を与え、世界の経済にも大きな影響をもたらしています。

「平和」をこれほど意識したことはなかったように思えます。新春サムホール展は毎年年明け早々に開催されています。今回は平和を願って「Dove of peace」を出品いたします。

Dove of peace「Dove of peace」

■ 下北沢駅西口から徒歩3分
■ 下北沢駅中央口・東口から徒歩5分
■ 下北沢動物病院の向かいのガラス張りのビル3Fです

~ART INTERNATIONAL ZURICH 2022~

「第24回アートインターナショナルチューリッヒ2022」は数年に渡る改装を終えリニューアルしたコングレスハウス・チューリッヒで10月13日~16日まで開催されました。

チューリッヒ湖に面した会場では一般公開に先立ってオープニングベルにサージュがおこなわれ、招待されたVIPやコレクター、メディア関係者など多くの人が集ったそうです。

パンデミックの影響で海外からの出展困難な国もありましたが、スイス、 イギリス、フランス、ドイツ、アイルランド、日本、韓国から出展者が参加しました。

日本からはスマートシップギャラリーが参加し、1Fのチューリッヒ湖に面したエリアで日本人アーティストの作品を展示公開しました。来年は第25回と言うこともあり、今後益々盛り上がりを見せてくれるアートフェアになって行くことでしょう。

ART INTERNATIONAL ZURICH 2022

ART INTERNATIONAL ZURICH 2022

ART INTERNATIONAL ZURICH 2022

ART INTERNATIONAL ZURICH 2022

ART INTERNATIONAL ZURICH 2022

24th ART INTERNATIONAL ZURICH 2022 24th ART INTERNATIONAL ZURICH 2022

~24th ART INTERNATIONAL ZURICH 2022~

会期:
2022年10月13日~16日
会場:
Kongresshaus Zürich
HP:
https://art-zurich.com/

2022年10月13日~16日までスイスのチューリッヒで、第24回 ART INTERNATIONAL ZURICH 2022が開催されます。

会場はリニューアルオープンしたZurich Convention centerに移り、また新たなアートシーンを見せてくれることと思います。 この会場は2012年に初めて出展した場所で、10年ぶりに同会場で出展出来るのは大きな喜びです。チューリッヒ湖に面していてとても素敵なロケーションです。

出品作品は「Life・Light・Hope」の9作品と「Next generation」 「Close to you」の2作品です。

この2月24日のロシアのウクライナ侵攻への 想いを込めて上記の作品をセレクトしました。

秋のアート展 秋のアート展

~秋のアート展~

会期:
2022年10月10日(月・祝)~15日(土)
時間:
11:00~18:00
会場:
スマートシップギャラリー
東京都世田谷区代田6-6-1 TOKYU REIT 下北沢スクエア3F
会場HP:
スマートシップギャラリー アクセス

季節の訪れをアートで感じるグループ企画が東京下北沢のスマートシップギャラリーで開催されます。

今回は実家の庭に実をつけていた柘榴を持ち帰り、出窓に塗の花台を置き、その上にザクロを飾り撮影しました。

塗の輝きと光が創り出す影、ルビーのように輝く石榴の種子はとても美しい。時間の経過に伴って変化してゆく柘榴を4作品で表現してみました。

'21 10月ザクロ174

'21 11月柘榴38

■ 下北沢駅西口から徒歩3分
■ 下北沢駅中央口・東口から徒歩5分
■ 下北沢動物病院の向かいのガラス張りのビル3Fです

GRAND OPERA LÉGENDE 表紙 GRAND OPERA LÉGENDE 2014 寄贈・収蔵先

GRAND OPÉRA LÉGENDE

「GRAND OPÉRA LÉGENDE 2021」のお話を頂いたのは2019年の春のことでした。

2014年のGRAND OPERAから7年ぶりの発刊と言うことでした。きっと今回が最後の掲載になると思い、作品数も2014年の2点から5点に数を増やし気合が入っていました。

ところがコロナ禍が拡がり予定通りに捗らず、一年半以上も延びての発刊となりました。少し待ちくたびれてしまいましたが、やっと8月に手元に届きました。

この書籍に掲載しようと思ったのは、2014年の時は枯れゆく花の「Life」シリーズから2点だけの掲載だったので、今回は「Life」シリーズの集大成と思い、代表作5点をセレクトしました。美しい花々が日時の経過とともに枯れゆく、その姿に「美しさ、命の輝き、生命力の凄さ」を感じていただける作品を選びました。作品ごとに評論文も付けていただいていますが、見る人が如何に感じられるかは見る人に委ねたいです。

但し、このお話を頂いてから3年の間に、コロナ禍で世界中がパンデミックに陥り、2022年2月にはロシアのウクライナ侵攻があり、あまりにも多くの命が失われてゆく現実に直面し、胸が痛む思いがつづいています。

今この時代に「Life」シリーズが人の心にどのように伝わるか?
人の命のと尊さ、侵攻によって失われて良い命など存在しない与えらた命は全うし輝き続ける・・・と思っています。

平和・復興・次世代。花のいのちは次世代へと受け継がれてゆくのです。

赤いバラ

1. 赤いバラ

愛する女のように撮影された植物は,柔らかい光に照らされ葉脈が美しく透き通っている。
そこには、振り絞って咲いた花を想像することが出来、作品そのものに意味の転換が行われている。

バラの花に通常持つ一般的なイメージが時間の経過とともに失われ、そして引き摺る。

人間のもつイメージと過ぎゆく時間を自然光の中に託して表現した詩的な作品であり、鷹岡氏の持ち味が遺憾なく発揮された一枚である。

ひまわり

2. ひまわり

ひまわりの黄色の花弁が布のように美しい作品である。かつてあった漲る植物のエネルギーを想起させ、生命の時間を表現することに成功している。

鑑賞者の持つ想像力を想定し、その力を信じることで表される主題と表出した作品のヴィジョンとの差異を見事に描いているこの作品は、哲学的なテーマを持ち、深い感動を与えている。

美のイメージの変換、転倒。それらをあらわし、作品、あるいはものの本質に迫る作品である。

2輪の鶏頭の花

3. 2輪の鶏頭の花

レオナルド・ダ・ヴィンチは自然こそが最大の芸術家であるといったが、この作品に示される鶏頭の花の色彩はそのことを意識させられる。2輪の花は対比的な構図に置かれ、生と死、静と動といった構造を想起させる。鷹岡氏の作品は、こうした普遍的とも呼べる鑑賞者一般の想像力を想定し、その中で厳しいドラマ性を浮かび上がらせている。

鷹岡氏はこうした生と死の厳しい相克を見つめ、写真芸術の中に表わす。この徹底した姿勢は、一枚の作品の中に明快な物語性を浮かび上がらせ写真の可能性を示唆している。

GRAND OPERA LÉGENDE GRAND OPERA LÉGENDE GRAND OPERA LÉGENDE
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第2回 ユトリロと現代モンパルナス展 第2回 ユトリロと現代モンパルナス展 MAP

~第2回 ユトリロと現代モンパルナス展~

会期:
2022年6月21日(火)~6月24日(金)
時間:
10:00~17:00(入館は16:30まで)
※最終日は12時で終了
会場:
パレザ池袋 としま区民センター 8階
(東京都豊島区東池袋1-20-10)
HP:
としま区民センター 交通案内

昨年のコロナ禍で延期になっていた「第2回ユトリロと現代モンパルナス展」が やっと開催されることになりました。

ユトリロと現代モンパルナス展とは、20世紀の初頭、エコールド・パリの一翼を担った、近代美術の最重要画家のひとり、モーリス・ユトリロの独創と価値に 現代の優品をかさねることで、時代を超えても変わらぬ美の抒情と優雅さを饗宴、現代から未来へ新たなアートシーンを描く、美術展覧会です。

今回の展覧会には、昨年東日本大震災から10年目と言うことで仙台で開催された展覧会に出品した「Still life~something & nothing~」の1点を展示いたします。

下記がその時に添えたコメントです。作品を通して少しでも想いが伝わることを願っています。

誰にでも大切にしているものがある。
それを出窓に飾り見つめていると、その時のことが走馬灯のように浮かんでくる。大切なものが無くなっても、そこにはその思い出が永遠に残り続け、心に深く刻まれる。

Still life~something & nothing~

Still life~something & nothing~

■ JR他各線「池袋駅」(東口)より徒歩7分

北川村 モネの庭 2022

北川村 モネの庭

~北川村 モネの庭~('22 5/9)

今年のゴールデンウイークは2年ぶりに多くの観光地が賑わっていたようですね。そこで少し時期をずらして、家族で連休明け辺りで高知県は安芸郡北川村まで6時間以上車を走らせて「モネの庭」を訪ねてきました。

北川村の「モネの庭」はモネがこよなく愛したフランス・ジヴェルニーの庭を再現し2000年に開園しました。1999年以前、北川村は新しい道を探していました。北川村の更なる発展のために、工業団地誘致という構想から180度の方向転換をし、多くの障害を乗り越えて、フランス・ジヴェルニーとの交流が生まれ、奇跡の北川村<モネの庭>作りへと つながりました。

そして、1999年。アカデミー・デ・ボザール終身書記アーノルド・ドートリヴ氏からそれまで門外不出であった<モネの庭>の名称をいただく事になったのです。その後もいくつもの新たなハードルを越え、本家モネの庭の庭園管理責任者の アドバイスがあって現在のモネの庭になりました。

2013年にパリに行った折に、ジヴェルニーのモネの庭を訪ねてきましたがここ北川村の「モネの庭」は、ほぼ見劣りせずにクロード・モネが愛した庭が再現されていました。

色とりどりの水連と揺らめく水面、太鼓橋や藤棚、バラのアーチ等、庭を散策するとモネの描いていた風景が浮かんできます。パリのオルセー美術館に所蔵されている「ひなげしの丘」も再現されあまりの美しさに暫し立ち止まってしまいまいした。

家族みんなが水鏡に映る木々や草花の美しさに心癒され、互いに良い思い出ができ、素晴らしい旅が出来たことに感謝しています。
*一年の内で5月は木々も草花も最高に美しい時期です。

北川村 モネの庭

北川村 モネの庭

北川村 モネの庭

北川村 モネの庭

北川村 モネの庭

北川村 モネの庭

北川村 モネの庭

北川村 モネの庭

北川村 モネの庭

北川村 モネの庭

春のアート展 春のアート展

~春のアート展~

会期:
2022年4月11日(月)~4月16日(土)
時間:
11:00~18:00
会場:
スマートシップギャラリー
東京都世田谷区代田6丁目6-1 TOKYU REIT下北沢スクエア3F
TEL:
03-5465-1379
ホームページ:
http://www.smart-ship.co.jp

2022年4月11日~4月16日まで下北沢のスマートシップギャラリーで 「春のアート展」が開催されています。

2022年の「春のアート展」、昨年に引き続き何を出品しようかと 思案しましたが、フィルムカメラからデジタルカメラに移行した ときの作品にしました。 フィルムカメラからデジタルに持ち替えるのはなかなか難しく、 もう写真は撮れなくなるのではと悩んでいるときに、この作品 「いのちが宿る」が生まれました。デジタルでもこのような表現が できるのだと確信し、その後デジタルカメラで色々な作品を作り 始めました。

「いのちが宿る」と言う作品では、使われては捨ててしまわれる 空き瓶に注目し、出窓に飾って撮影を始めました。その瓶に一輪の花を 飾って撮ってみたところ、無機質な空き瓶にいのちが宿って見えたのは、 出窓に差し込む光がそう思わせたのでしょうか。 光の柔らかい移ろいと、小さな花の生きる力を味わっていただけると 幸いです。

会場の様子

西山美術館特別企画「美麗」 西山美術館特別企画「美麗」

~西山美術館特別企画「美麗」~

会期:
2022年3月30日(水)~4月24日(日)
休館日:
月・火曜日(祝日・振替休日は開館) 
時間:
11:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
会場:
西山美術館
〒195-0063 東京都町田市野津田町 1000
入館料:
1,200円
※ロダン・銘石館は入場無料
※保護者同伴の場合15才以下無料
TEL:
03-3984-6227(特別企画展専用窓口 アートラボ内)
ホームページ:
https://www.2480.jp

「美麗」とは西山美術館が注目の、現代の芸術を創造する 女性アーティストの作品を一堂に集めた企画展を開催し、出展者の 女性アーティストの作品を通じ、21世紀の芸術の新しい形を考察する 展覧会です。 と言うお誘いがあり、枯れゆく花のシリーズ「Life」より「ひまわり」 の作品を出品いたしました。 残念ながら会場には伺えていませんが、東京在住の友人たちが訪ねてくれて、 感想をメールで聞かせてくれました。

ー「ひまわり」は前回より元気に見えたのが不思議です。枯れていくと いうよりはどんどん若返るんだという力を感じました。ー

以前の展示を見た時と違って見えたのは、展示会場の違いもあるで しょうが、その時の鑑賞者の心境の変化によるものもあると思います。 確かにこの「ひまわり」、見た目には枯れてはいますが、次世代へ命を 繋ぐ準備をしているのです。未来に向けての前向きな姿と捉えていただ けると、見え方が変わるでしょうね。。

西山美術館ですが、2006年に歴史資料館が並ぶ多摩丘陵に開館しました。 モーリス・ユトリロやオーギュスト・ロダンをを専門に扱い、絵画、彫刻 などを展示する美術館です。 友人たちもユトリロ館では多くの作品を鑑賞でき、楽しむことができた ようです。「美麗」の会期は3月30日~4月24日までです。「美麗」の展示と共にユトリロの 作品も楽しんでいただきたいです。

会場の様子

サロン・ド・ジャポネ 2022 サロン・ド・ジャポネ 2022

~サロン・ド・ジャポネ 2022 ~

3月9日~3月14日までフランス・パリのリンダ・ファレル・ギャラリーで開催された第1会期が無事終了しました。

初日のウェルカムパーティーにはパリ在住の友人が友だちと一緒に訪ねてくれました。その日の内にfacebookのメッセージに写真と感想を送ってくれたのはとても嬉しかったです。

彼女は15年ほど前に大阪大学の留学生として大阪にやって来ました。その時から卒業するまでホストファミリーとして彼女と楽しく交流してきました。今はパリでお仕事をし活躍しています。現地で会うことは出来ませんでしたが、作品を通して再会できたように思えます。

今期の報告書の中に追記として来場者からのコメントが添えられていました。『ため息がでるほどとてもドラマチックな写真だ!』この一言で出品して良かったと思えました。

会場の様子

サロン・ド・アール・ジャポネ 2022

~サロン・ド・アール・ジャポネ 2022~

会期:
3月9日~3月14日※作品「よりそう」展示
3月16日~3月21日
3月23日~3月28日
会場:
リンダ・ファレル・ギャラリー/フランス・パリ・16区
HP:
https://salon-de-lart.com/2021/
開催目的:
世界最古の公募展である「ル・サロン」をはじめフランスやスペイン、イタリアその他諸外国において目覚ましい活躍をみせる日本人アーティストの作品を、フランス・パリの新進気鋭ギャラリーにて展示。日本美術の独自性を検証するとともに、全会期を通じたグランプリ作家を、また各会期より最優秀作家を選出し、その栄誉を讃え次なる新たな創作に資することを目的とする。
尚、グランプリ作家は次回のサロン・ド・アール・ジャポネに招待出品する。

この3月に3会期に亘って開催される「サロン・ド・アール・ジャポネ2022」の第一会期(3/9~3/14)に出品することになりました。開催目的や会場が立地の良いパリのギャラリーで開かれることに魅かれての展示。

コロナ禍で海外へ行く機会もなくなり、また気持ちも疲弊しがちですが、今回の「サロン・ド・アール・ジャポネ2022」のお誘いは、そんな気持ちを解放しワクワクさせてくれました。こんな想いは久しぶりです。

出品作品は色々迷いましたが、「いのち」がテーマの枯れゆく花のシリーズ「Life」より二輪のピンクのカラーを撮った作品「よりそう」を展示することにしました。

*「よりそう」とは互いに励まし合うことで、生きる力が湧いてくる。今このコロナ禍で互いによりそうことで、この危機を乗り越えられるのではないかと痛感しています。そんな想いからこの作品を選びました。作品が何を語りかけているかは、鑑賞者にお任せしたいです。

*リンダ・ファレル・ギャラリー(LINDA FARRELL GALERIE)
31、rue de Longchamp,75116 Paris France

最も美しい正面からのエッフェル塔を望む、パリ右岸16区のトロカデロ広場。高級住宅街でもあるこのエリアのロンシャン通り沿いで2006年に開廊。近隣にはギメ東洋美術館やパレ・ドトーキョーなどが点在する。海外の若手アーティストの作品と共に、ピカソ、シャガール、ダリなどの作品も取り扱う。

サロン・ド・アール・ジャポネ 2022

サロン・ド・アール・ジャポネ 2022

新春サムホール展

~新春サムホール展展~

2022年1月10日~1月15日まで東京下北沢のスマートシップギャラリーで「新春サムホール展」が開催されました。

ちょうどオミクロン株が急激に感染拡大し始め、どうなることかと心配しましたが、思いの外大勢の方がご来廊下さったという嬉しい連絡が入りました。

東京在住の友人たちもギャラリーを訪れ、展示の感想を聞かせてもらえて有難かったです。

実際会場へ行き展示を見たいのですが、ここ2年コロナ禍で上京できず残念ですが、このようなグループ展等に参加することで、制作意欲が湧いてきて良い刺激になっています。


会場の様子

~新春サムホール展~

会期:
2022年1月10日(月・祝)~1月15日(土)
時間:
11:00〜18:00
会場:
スマートシップギャラリー
〒155-0033 東京都世田谷区代田6−6−1
TOKYU REIT 下北沢スクエア3F
TEL:
03-5465-1379
ホームページ:
http://www.smart-ship.co.jp/

2022年1月10日~1月15日まで東京下北沢のスマートシップギャラリーで「新春サムホール展」が開催されます。 昨年はコロナ禍で開催することが出来ませんでしたが、二年ぶりに新年恒例の作品展が開かれます。

この2年心身の疲弊を感じながら日々を過ごしてきたように思えますが、もう負けてはいられませんね。感染対策をしながらも前に進みたい気持ちが湧いてきます。

今回の作品は例年以上に美しく見えた百合の花と窓に差し込む「ひかり」の作品をコラボさせてみました。2022年が穏やかな年になることを願って出品します。

新春サムホール展

新春サムホール展

'21 8月Window「光」
'21 8月Window「光」
'21 6月黄色の百合
'21 6月黄色の百合

~ART INTERNATIONAL ZURICH 2021~

ART INTERNATIONAL ZURICH 2021

ART INTERNATIONAL ZURICH 2021

ART INTERNATIONAL ZURICH 2021

2021年9月30日~10月3日までスイスのチューリッヒで第23回ART INTERNATIONAL ZURICHが開催されました。

コロナ禍での開催にあたりアートフェアは、スイス政府が 2021年9月に発令したイベントにおけるコロナ感染予防対策に準じて行われました。出展関係者は事前にワクチンパスポートを提出し、来場者は入場のために入り口でPCR検査陰性の証明書もしくはワクチンパスポートの提示を行いました。

パンデミックの影響で海外からの出展困難な国もありましたが、地元スイス、近隣のフランス、ドイツから出展者が多く参加しアートフェアは盛り上がりをみせたそうです。

アジアからの出展は少なく、また昨年は出展を見合わせたこともあり開催困難な時期に日本から出展された作品に感謝の声も多かったそうです。コロナ禍の影響で久しぶりに公開される海外ののアーティスト作品を楽しみにしていたコレクターやアート関係者、地元のアートファンたちは感染対策を順守しながら鑑賞されていたそうです。コロナ禍でのアートフェアではありましたが、出展者も鑑賞者も互いに アートの必要性を身に染みて感じているのではと思います。

来年2022年の開催場所は、リニューアルオープンしたZurich Convention Centerに移り、また新たなアートシーンを見せてくれることと思います。2012年に初めて出展した会場に戻っての展示は、私にとっても大きな喜びです。来年の出展に向けてより一層精進したいです。

会場の様子

会場の様子

ART INTERNATIONAL ZURICH 2021

ART INTERNATIONAL ZURICH 2021

ART INTERNATIONAL ZURICH 2021

秋のアート展

~秋のアート展~

10月11日~10月16日まで東京下北沢のスマートシップギャラリーで「秋のアート展」が開催されました。

コロナ禍ではありますが東京在住の友人たちも来廊下さり、その後メールで感想を送ってくれました。有難いです。本当ならギャラリーでお会い出来るのが一番ですが。

今回の作品作りはいつも撮影している出窓ではありますが、少し撮影場所を移動してみました。
窓を開けそよそよと吹き込む風と差し込む光を感じながら、また庭には今年見事に咲いた白のエンジェルトランペットの花を愛でながら、秋はそこまで来ていると感じながら創り上げた作品を出品しました。

非日常やニューノーマルと言われるこのコロナ禍にあっても季節は巡り、窓辺には爽やかな秋の風がそよ吹く。
確実に時は流れ一日、一日が過ぎて行く。

展示作品

会場の様子

~23rd ART INTERNATIONAL ZURICH 2021~

昨年はコロナ禍でギャラリーが参加できず見送られましたが、 今年は出展出来ることになり「ひまわり」と「HIKARI」の作品を出品します。

今年で23回目となるART INTERNATIONAL ZURICH 2021は、地元スイスの 老舗ギャラリーをはじめヨーロッパ・米国など各地の有名なギャラリーが 集結する国際アートフェアとして国内外から注目を集めています。また 来場者数も年々増加し、近年では20,000人を超えます。

コロナ禍で展覧会等が延期、中止になりましたが、今回の様にコロナ禍でも 出品、展示ができることは、とても嬉しく感じています。 また作品制作への意欲も湧いてきます。止まることなく続けることも難しい かもしれませんが、一時停止してもまた動き出せるように日々精進したいものです。まずはアートフェアのご案内まで。 終了後にはレポートさせていただきます。

「ひまわり」と「HIKARI」

23rd ART INTERNATIONAL ZURICH 2021

~23rd ART INTERNATIONAL ZURICH 2021~

会期:
2021年9月30日(木)~10月3日(日)
会場:
Plus 5-Gieessereihalle
Giessereistrasse 18, CH-8005 Zürich
ホームページ:
https://art-zurich.com/

「私の写真史」~➄枯れゆく花 輝く命~

私は40歳になり初めて一眼レフカメラで写真を撮るようになりました。
もちろんその当時ですからフィルムカメラです。ちょうどその頃に子供たちが通学している小学校の公民分館活動で写真教室の生徒を募集していました。

これは良いタイミングと直ぐに申し込み、この教室に通い始めました。
講師は70代半ばを過ぎた先生がボランティアで教えて下さっていました。月に一度みんなで撮影に出かけ、撮った写真の合評会がその月の内に行われました。この写真教室では基本的な写真の撮り方を丁寧に教えていただきました。

その後数年が経ち、この写真サークルを続けながらプロのカメラマンが講師をされている写真教室にも通い始めました。その教室は一人一人の個性を大切にされ、個々の個性を引き出して下さるとてもユニークな先生のクラスでした。カメラマンの先生はニューヨークで写真を勉強し帰国後間なしに教鞭を執られていたので、海外での写真とは?をみっちり教えていただけました。人と同じではダメ、自分自身のオリジナルな作品を創ることを教わりました。

写真を撮影する際に一番意識したのは「光と影」です。
写真を撮る者にとっては当たり前のことかもしれませんが、自分なりの光と影を追い求めながら撮影するようになりました。特に海外へ出かけると光のコントラストの美しさを意識しながら撮影し、お気に入りの作品もたくさん創ることが出来ました。国内での撮影は写真教室を通じて西日本の名所旧跡等を訪ね、写真仲間と楽しく撮影し合評を重ねてきましたが、今一撮り続けたいと思える被写体とは巡り会えていませんでした。

忘れもしません2006年の春、高齢の母は生死を彷徨っていました。
私の心は折れそうになり、もうダメではと諦めかけていた頃、リビングの出窓に飾った一輪のチューリップの花が私に語りかけてきました。その花は一輪挿しに活けてから3か月が経とうとしているチューリップ、カメラのファインダー越しに見えるその枯れゆく花の生命力の凄さに圧倒されました。

母は生きようとしている、それなのに諦めかけている自分がいる。何をしてるの?外観で判断するのではなく、一生懸命生きようとしている母に目を向けて接していかなくてはと思えた瞬間でした。

出窓に飾った一輪のチューリップは3か月経ってもまだ生き続けているのです。こんなことあるの?
確かに花びらはドライフラワーになり、茎はと言えばほぼひも状になっているのに、残っている葉っぱは未だに緑色で水を吸い上げて、枯れながらも命を繋ぎ留めているのです。この一輪のチューリップがまるで人の一生を物語っているように思えました。

ありがとう!本当の母の想いに気付かせてくれて。生きたい!もっと生きたい!その母の想いが手に取るように私の心に響いてきました。 それからは色々な花の枯れゆく姿をわき目も振らずに無我夢中で撮り続けてきましたが、2012年の春に母は逝ってしまいました。あのチューリップの花と出会って6年目の春でした。

あの時気付けていなかったらもっと早くに?それは誰にもわかりません。母に残された“命”と対峙しながら「いのち」をテーマに「枯れゆく花」をリビングの出窓で撮り続けることが出来たのは、私の写真人生でかけがえのないものとなり、唯一無二の作品になりました。

2008年のザルツブルグでの展覧会で初めて「枯れゆく花」の作品を出品して以来、国内外で多くの方々に観ていただける機会を持つことが出来ました。もうそろそろお蔵入りにしないと、と思っていたのですが、まだまだこの作品に込めた想いを多くの方々に伝えたいという気持ちが強くなってきています。それはこの二年間のコロナ禍で毎日のように人の生死を身近に感じながら過ごしているからでしょうか?

ピンクのチューリップ

「ピンクのチューリップ」は枯れながらもチューリップの原型を留めながら力強さが増してゆく。

黄色の百合

「黄色の百合」は若年、中年、老年ごとに美しく変化してゆく。

赤いバラ

「赤いバラ」は二年間我が家のリビングの出窓で枯れゆく姿を撮り続け、
とうとう最後を迎えた時には花瓶の中で根が出ていたので、鉢に植え替えると、翌年には深紅の美しいバラを咲かせてくれました。命は次世代へと受け継がれてゆくのですね。

赤いバラ

一輪、一輪の枯れゆく花の姿を見つめながら、花の生命力の凄さと年を重ねながらも、
その美しい姿に感動させられました。

「紡ぐ者たち」~未来につなぐ創造のエール~

3月の宮城県はコロナの感染が急拡大し、急遽予定していた「紡ぐ者たち」の展覧会の開催が延期になり、
5月末にようやく開かれました。
東日本大震災から10年の節目を迎え、追悼の意と復興への祈りを込め、
あの災害を忘れず次世代へ伝えようと、平和を願っての展示となりました。
また東北の子供たちにも、自由な感受性で表現した絵画作品の出展もありました。
時期を逸したのと会場へ足を運ぶのも難しい状況でしたが、
大勢の方々が来場して下さったと言う報告をいただいています。
コロナ禍でなければ会場へ行く予定でしたが、残念でした。
作品に添えたメッセージと共に少しでも寄り添うことができたならば、嬉しいですが。
今後も風化させず寄り添えることを願っています。



写真

~春のアート展~

4月12日~17日まで東京下北沢のスマートシップギャラリーで「春のアート展」が開催されています。
久々にグループ展に出品しています。
春をイメージし前向きになれて、心が安らぎ癒される作品を創りたいと思いました。
春の明るい光が差し込む出窓に、以前パリのピカソ美術館のショップで購入した鳩の置物と庭に咲く小花たちを飾ってみました。
ファインダーを覗くと美しく明るい光が鳩や小花に降り注ぎ、平和な雰囲気を創り出しほっこりする作品が出来ました。
会期中にお近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さいませ。

会期:
2021年4月12日(月)~4月17日(土)
時間:
11:00~18:00
会場:
スマートシップギャラリー
(東京都世田谷区代田6丁目6-1 TOKYU REIT下北沢スクエア3F)
TEL:
03-5465-1379
ホームページ:
http://www.smart-ship.co.jp



「私の写真史」~④2011年の「第15回上海アートフェア」~

①2021年3月11日はあの未曽有の大惨事、東日本大震災から10年目。
忘れもしません、10年前の3月11日私は上海にいました。
と言うのは9月に開催される「第15回上海アートフェア」の打ち合わせで上海を訪れていました。
アートフェアの主催者の方々にお目にかかり、お話を伺い、私の作品をiPadで観てもらい、
とても良い反応をいただきアートフェアに出展することが決まりました。
ここに至るまでは緊張の連続でしたが、取り敢えずホッとしました。
そして3月11日上海の友人に見送られて浦東空港へ向かい、JALのカウンターでチェックインをする際に
「今、日本で大変なことが起っていて、いつ出発出来るか判らないです。」と言われました。
一体何が起こっているのか?iPadを使ってインターネットで見てみると
「これはいったい何?何が起こったの?」とまるで映画のシーンを観ているような
津波で家々が流されている画像が映し出されていました。
直ぐに自宅へ電話をし主人と連絡は取れたのですが、その後は全く繋がらなくなってしまいました。
ただただ不安が募るばかりでした。その後一時間以上遅れて関空へ飛行機は飛び立ちました。
機内の乗客は皆さん静かで、その中で東北に知り合いか親戚のいる方なのでしょうか、
キャビンアテンダントの方に色々と訊かれている姿がありました。
関空へは思いの外早く着くことが出来ました。
関空からリムジンバスに乗り伊丹に向かいましたが、この時も皆さん何事もなかったように静かにされている、これが日本人本来の姿なのでしょうね。
帰宅後詳細を知り、もし日本にいなかった自分の家族に何かあったとしたら・・・
その後はこのような時に上海アートフェアに参加しても良いものかと悩み続けましたが、
先方と契約を結び出展することを約束したのですから果たすしかないと決心しました。





②帰国後アートフェアに向けて準備をしていく内に、ただ作品を展示するだけでなく
何か震災に役立てることはないかと考えました。
私のブースに『希望の花』のコーナーを作り、東日本大震災のことを知ってもらい、
東日本大震災の遺児たちへの支援を呼びかけることにしました。
中国ではあまりそのようなことはしないということでしたが許可をもらうことができました。
どのような反響があるかとドキドキものでしたが、初日の午後に初めて興味を持って下さった母娘連れが
募金をしてメッセージも書いて下さり、本当に嬉しかったことが思い出されます。
その後も毎日数人の方々が募金をして下さり、その都度『希望の花』のポストカードを手渡しました。
きっとカードを見る度に思い出していただけることでしょう。

「希望の花」
2011年3月11日、多くの命が失われ、日本中が震撼しました。
命の尊さ儚さ、どう生きればいいのか、何ができるのか? 
そんな思いの時にこの作品が生まれ、今を生きている人の命を大切に、
希望を持って生きて欲しいと「希望の花」と名付けました。





③支援して下さった方たちのメッセージを一部ご紹介いたします。
・全ての震災遺児の幸福と健康を祈っています。
・永遠に命の花を咲かせよと祈っています。
・希望の花、命の花。
・子供はすべて、子供は希望!世界中の子供たちが幸せになりますように!
・生命の重さを知る人こそ幸せを手に入れる人だ。花があれば希望がある。
どれも心に響く有難く大切なメッセージでした。人の心には国境はないのですね。
これからも日中友好であり続けたい、今だから余計に思えることかもしれません。


「私の写真史」~③2005年2月 タヒチでの展覧会~

2005年2月「ネオ・ジャポニズム in タヒチ」が開催されました。
この展覧会のお誘いのあった時、タヒチで?何故?という思いがありました。
その頃日本では、ハネムーンでタヒチ、ボラボラ島へ訪れることが流行っていたように思います。
またタヒチと聞けばあのタヒチの娘や自然を描いたゴーギャンを思い出します。
タヒチは地上の楽園と言われていて、どんな所か見てみたいという気持ちもあり参加することにしました。
大阪から成田へ出て出発すると結構な時間が掛かったことを思い出します。
また今回の企画にはゴーギャンのお孫さんのマルセル・タイ氏も関わっておられるとのこと、
どのような方かと興味津々でした。




①オープニングの日には会場でマルセル・タイ氏にもお目にかかり出品作品の「面影」を観ていただきました。
とても気さくな方でレセプションパーティーには奥様も見えていてご一緒に写真を撮らせてもらいました。
南国でお会いした方々は皆さんオープンで素敵なスマイル、
緊張するはずの場も和みとても良い交流ができました。





②ツアーでご一緒した方々とボラボラ島へオプショナルツアーで参加しましたが、
海の色と空の青さに雲の流れ、その美しすぎる景色。
思いきってタヒチに来て本当に良かったと思えました。
現地の人のエイの餌付けを見ていると、
まるで互いに戯れあっているようで自然と人との近さを実感しました。
いつまでも忘れられない思い出のツアーになりました。





③翌日はタヒチから船で15分、モーレア島に渡りました。
この島は映画「南太平洋」の舞台になった島です。
フリーの時間があったのでタクシーをチャーターして島巡りをしました。
運転手さんには良い景色の所を案内してくださいねとお願いしていました。
奇跡が起こりました。
素晴らしいロケーションで偶然にもその場にピッタリの人物が水平線を眺めていました。
こう言うのを決定的瞬間と言うのでしょうか。
これこそモーレア島に来た甲斐があったと言うものです。
大切な作品が1枚生まれた瞬間です。





④また島巡りをしていて一番楽しかったのは島の子供たちと
ほんの僅かではありましたが交流できたことです。
カメラを向けるとみんな目がキラキラ輝き温かなスマイル。
近所の子供たちが集まって縄跳びをしていました。
タヒチは物価が高くランチを食べるにしても結構高くつくので、
旅行会社の人からはカップヌードルとか簡単に食べれるものをご持参下さいと言われていました。
現地の人にとってこの物価の高さでは大変なのではと思いましたが、
タクシーの運転手さん曰く、海では新鮮な魚が捕れ地上では豊かな果物・植物があり
自給自足の生活が出来るので、Tシャツとパンツがあれば何もいらないなんて言われました。
確かにそんな生活も可能なのかもしれません。
豊かな自然の恵みがあるのです。





⑤夕方からタヒチアンダンスを観に行きましたが、
南太平洋のポリネシアン諸島に伝わる伝統舞踊でフラダンスの原型とも言われています。
ダンサーたちは現地人、男性も女性も逞しくプリミティブで野性味を感じさせられ、
ふとゴーギャンのタヒチでの絵画を思い浮かべていました。


この展覧会のお誘いがなければ、この自然豊かで美しい海、空、
現地の人たちの逞しさを知ることは出来ませんでした。
欧米のセレブ達のリゾート地になっていて俗化は進んでいるように思えました。
また現地の方たちとの格差を痛感しました。
色々な問題はあっても、自然の美しさは何ものにも代え難いものがありました。
また訪れてみたい所になりました。

「私の写真史」~②初めて海外展に出展~

初めて海外展に出展したのは、故秋吉和夫先生にお目にかかり海外展に出品することを
薦めていただいたからです。
2002年オーストリアのウィーンで開催された「ウィーン新世紀宮廷芸術祭」に初めて参加しました。
どのような会場でどのように展示されているのか知りたくて、この展覧会の為に組まれたツアーで
現地入りしました。
内覧会の日に、会場に入って直ぐの所に作品が展示され、私のような初心者でもこのような場所に展示して下さるのだと思いました。
また主婦の趣味から始まった写真、何の肩書もありませんが、海外では肩書など関係なく、作品そのものを観て下さることに感動したことを思い出します。
これを契機に同年にベネチアにも出品しました。ベネチアでは私の作品の前で立ち止まり、じっくりと観て下さる方を目の当たりにしたときは、思いきって海外展に出展して”良かった”と感じました。
国内ではグループ展等で作品を友人、知人、その他一般の人たちに観ていただくことはありましたが、
海外ではその国・都市のVIPの方やアート関係者等に観ていただけること、また現地の方々との交流もあり、
私にとって大きな刺激になりました。
帰国後は作品制作のモチベーションを高めてくれました。
またツアーに参加すると出展作家の方たちとの交流もあり、ジャンルの違うアートのお話も伺え、
とても有意義で大いに刺激を受ける機会になりました。




~旅の思い出~
ウィーンでは美術史美術館を訪ね、その時に撮った「窓辺」は今でも心に残る作品になりました。
またツアーでインスブルックまで足を延ばし、二階建てバスから街の路地で見かけた人たちの「眼差し」も
旅の良い思い出になりました。

「私の写真史」~①美術評論家との出会い~

40歳になって、これまでのコンパクトカメラから一眼レフカメラに持ち替えました。
最初はフィルムを入れ替えるのも難しく感じました。
縁あって写真教室の仲間たちと三脚を持って色々な場所へ出かけ、自分なりの被写体を見つけ出すのが楽しくて、時間の経つのも忘れてシャッターを押していました。
ポジフィルムでの撮影なのでまずは現像しスリーブに焼いてもらい、それをライトボックスで見るときの期待と不安はハラハラドキドキものです。
一枚でもこれという作品があれば出かけて行った甲斐があったというものです。
3年もすると、各々が自分なりの作品を創りだしそろそろ何かにチャレンジしたくなるものです。
私は年に一回公募展に応募することにしました。
そんな中2000年の公募展で入選した作品が、全国つづうらうら公募展を回っておられる美術評論家の
故秋吉和夫先生の目に留まり、2001年には先生の所属されている美術雑誌に作品が掲載され、
美術評論家の長谷川栄先生にも評論文を書いていただきました。
雑誌に掲載されたことを契機に、海外展にも出品するようになりました。
まさか趣味で始めた写真が、海外で展示されるとは夢にも思っていませんでした。




1 昼下がり:2000年の公募展で故秋吉和夫先生の目に留まった作品です。
2 ひととき:美術雑誌に掲載され長谷川栄先生の評論文が載りました。
3 虚の刻 :美術雑誌に掲載され故秋吉和夫先生の評論文が載りました。
4 掲載作品:見開きで3点掲載されました。

~秋のアート展~

10月19日~24日まで東京下北沢のスマートシップギャラリーで「秋のアート展」が開催されます。
今年は11月に個展を予定していましたが、コロナ禍で延期になりました。
その個展に因んで「My Window」からの作品を予定していました。
個展は延期になりましたが、やはり秋をイメージした作品を「My Window」から4点出品いたします。
展示風景の写真がギャラリーから送られてきました。
是非お近くにお越しの際はご来廊下さいませ。


写真

~秋のアート展~

コロナ禍で国内外での展覧会が延期になったり、中止になったりですが、 コロナ禍以降久しぶりに下北沢のスマートシップギャラリーで開催される「秋のアート展」に出品します。「My Window」から出品予定です。
近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さいませ。

会期:
2020年10月19日(月)~10月24日(土)
時間:
11:00~18:00
会場:
スマートシップギャラリー
(東京都世田谷区代田6丁目6-1 TOKYU REIT下北沢スクエア3F)
TEL:
03-5465-1379
ホームページ:
http://www.smart-ship.co.jp

~2019年度 修了制作展~

3月開催予定だった写真表現大学・Eスクールの「2019年修了制作展」が
コロナ禍で延期になり、7月7日~7月12日まで京都の「同時代ギャラリー」で
開催されました。
延期が確定した後はオンラインで作品発表があり、講師陣、生徒、表大関係者が
閲覧でき、活発な意見交換もありました。延期とは言えコロナ禍はなかなか落ち着かず
このまま中止になるのかと思っていましたが、7月予定通り開催されました。
開催にあたりご尽力をいただいた方々にお礼を申し上げます。


やはりオンライン上でなく実物を観ることは琴線を刺激します。
其々の作者の意図、悩み抜いてセレクトされた作品、作品数、そして展示の
レイアウトを直に観ることで伝わってくるものがあります。
ここまで至るのにどれほどの切磋琢磨、努力があったことでしょうか。
思いを馳せることが出来ます。


今回の「修了展」は私にとっての卒業展にになりました。
写真表現大学で色々なことを長らく学ばせていただきました。
写真のことを学ぶだけでなく、まずは美術史をしっかり受講し、写真史と並行して学ぶ
独自のカリキュラムがあります。
写真と言うより芸術全般を意識しながら創作してきたように思えます。
写真制作に留まらず、アートを意識しながら制作できたのは、
この独自のカリキュラムのお陰と認識しています。


この場をお借りしてお世話になった講師陣、そして共に切磋琢磨してきた写真メートの
皆さんにお礼申し上げます。今後もお互いに前進していきたいですね。
またお目にかかれる日を楽しみにしています。


Rencontre et ´Eternit´e(めぐり逢い そして永遠に)~

緊急事態宣言で不要不急の外出を控え、ステイホームしている間に
過去の写真作品を振り返ることが出来ました。
その中でも2007年に初めて出版した写真集、Rencontre et ´Eternit´e
(めぐり逢い そして永遠に)に掲載されている写真たちは、今、コロナのこの
時期に見ていると、とても心癒されるものがありました。
そこで是非ご紹介したいと思います。


またフランス人画家のミシェル・アンリー氏から「刊行によせて」と言う項に
身に余るような素晴らしいコメントをいただきました。
*ポピーの花をよくモチーフにしているミシェル・アンリー氏は、アメリカでは
 「ポピーの王様」と呼ばれ、「幸せを呼ぶ画家」とも言われています。
この本の中でミシェル・アンリー氏からご感想をいただいた作品9点をご覧下さい。


この写真集は1997年から2006年まで”光”と”影”を追い求めて、国内外で
撮影した写真たちです。その中でも忘れられない(奇跡的とも言える)
瞬間にめぐり逢わせてもらった作品からセレクトしました。
今観てもその時のことが鮮明に思い出されます。
写真の”力”とはそんなものなのですね。 今更ながら”凄い”と思います。




刊行に寄せて

「めぐり逢い そして永遠(とわ)に」と名付けられたこの写真集を拝見した当初、私は「影と光」あるいは「コントラスト」と名付けても良いのではと思ったのですが、すぐにこのタイトルが一番ふさわしいと考え直しました。写真芸術家が欲したことをよく表現していて、本書に収録されているエレガントで詩的な写真のコンポジションにピッタリだと思ったからです。

 同一タイトルで<窓辺>と名付けられた複数の具象作品から<Passion>のような抽象に極めて近い具象作品へと続く一連の作品においてマダム・鷹岡のり子は彼女の感性によって、光が不透明で神秘的な建築物に衝突する感動的な瞬間、瞬間を見事に捉えています。これらの作品を通して「ポピーの王様」はマダム鷹岡という「逆光の王妃」に出会ったのです。

 マダム・鷹岡のり子が素晴らしいのは、彼女が黒と白(影と光)に関心を示していることです。彼女の作品では、コントラストが私達の興味を惹きつけます。そしてそれらは決して思いつきでなく良く構成されており、写真一枚、一枚には天才的なものを感じさせるコントラストが効いています。そしてそのコントラストは巧みに計算されているのです。また彼女の風景写真には個性の強いものがある一方、個性がうまく隠されて直感によって巧みに構成されているものもあります。「コンポジション」にとってこれは母性的で生来の術なのです。

 以下に、最もシンプルな作品から抽象的な作品へと移行しながら、いくつかの作品について私の感想を述べてみます。
<1朝暘>は奥行きを見せるレイアウトのため別世界の感があります。ゴンドラを繋ぐ杭が効果的に柵を作り、ゴンドラは風景の中で不規則なリズムを作っています。 <2Life, A Moment in Time>では、海を前にして2本の見事な木が素晴らしい影を作り、このような場所には予想も出来ない自転車が置かれています。新鮮な印象を受ける作品です。
<3魅惑のアンティーヴ>は狭い壁の間から海が見え、海の上に小さなヨットが浮かんでいる驚くような光景です。
<4窓辺>に見られる巨大な白い窓と暗闇の黒の世界で、ベンチに隠れるように佇む恋人たち。大変魅力的な作品です。
<5晩秋>の秋の装いをした2枚の枯葉。日本らしい美しい瞬間を捉えています。
<6夕日>は、動く水面の反映の中にあるものはダイアモンドのように絶えず震えています。まるで瞑想させられるようなイメージです。
<7虚の刻>に見られるのは、夕陽の中にいる人型の彫像と道を行く人。二人が再会することはないのでは、と思わせる神秘的な映像です。彼女の作品には、その主題が明らかになるたびに魂と知性の想像を感じます。一枚一枚の写真はある種の思想をほのめかす出発点になっているのです。
そして<赤と黒>の勝利する世界である<8Rouge Japonais>と<9Passion>いずれも抽象的な中に夢を見ることが出来る作品で秀逸です。命と光の勝利を謳うかのように、光は黒、つまり影が濃密で、奥深いほどに強く輝いています。

マダム・鷹岡のり子のその天才を称えながら、光が創り上げる遊びを賞賛しましょう。彼女は私たちに夢を見させせてくれ、人生はコントラストの中にあることを理解させてくれたのですから。唯一、本物の芸術家だけがこのような芸術による約束事をかなえさせてくれるのです。彼女は押しつけはしません。私たち自身がイマジネーションを働かせるように誘っているのです。


パリにて
ミッシェル・アンリー


*ポピーの花をよくモチーフにしているアンリー氏はアメリカで「ポピーの王様」と呼ばれている。

写真

Amazonにて電子書籍が発売されました!

著:
鷹岡のり子
出版社:
クオリアート
価格(kindle版):
¥1,000
URL:
Noriko Takaoka My window(Kindle版)

時刻、天気によってさまざまに変化する陽光の表情を見逃さず、丁寧にフイルムに収めた作品集。
フォトアーティスト・鷹岡のり子は、建物や植物など生活の中にあるさりげないモチーフを大切な思い出に変えていく。
本作で焦点を当てたのは、自宅の出窓越しに差し込み、柔らかな模様を紡ぎ出す光。
日常のすぐそばにある美しい贈り物を、飾らずにありのまま切り取った名作が並ぶ。

〜Affordable Art Fair Milan 2020〜

会期:2020年2月6日(木)~2月9日(日)

会場:Superstudio piu(イタリア・ミラノ)


2020年2月6日~2月9日まで「Affordable Art  Fair Milan 2020」が開催されました。
イタリアの主要都市ミラノはイタリア経済を担う活気ある商業の街です。
「Affordable art fair Milan」 はミラノ市にあるファッション・現代美術・写真・デザインなどクリエイティブな展示会のスペースとして認知度の高い「Superstudio piu」で開催されました。
2020年で10回目の開催を迎えたミラノでのAffordable Art Fair は厳正なる審査を通過した世界各国から選ばれた80前後の国際的なギャラリー及び地元イタリアのギャラリーが参加しました。
昨年に続きスマートシップギャラリーから出展しました。
今年は自然が創り出す造形美を表現した作品を出品し、 興味を持って観ていただけたようです。


~新春サムホール展~

会期:2020年1月8日(月)~1月13日(月・祝)

会場:スマートシップギャラリー(東京都世田谷区代田6丁目6-1ユニゾ下北沢3F)


年初めに開催された「新春サムホール展」が終了しました。
数年前から恒例で行われている展覧会で、サムホールサイズの小品がギャラリーの壁面に
整然と展示されています。
回を重ねるごとに来廊される方も多くなり盛会だったようです。
写真作品での参加は珍しく、興味を持って観ていただけたようです。


写真

SMART SHIP GALLERY グループ企画
~新春サムホール展~

2020年、令和初の「新春サムホール展」が東京・下北沢のスマートシップギャラリーで開催されます。
新春ということもあり「光」の作品を出品します。「光」は希望や夢を感じさせてくれます。
平和で穏やかで心豊かな一年になることを祈るばかりです。

会期:
2020年1月8日(月)~1月13日(月・祝)
時間:
11:00~18:00
会場:
スマートシップギャラリー
(東京都世田谷区代田6丁目6-1ユニゾ下北沢3F)
TEL:
03-5465-1379
ホームページ:
http://www.smart-ship.co.jp

~冬のアート展~

会期:2019年12月16日(月)~12月21日(土)

会場:スマートシップギャラリー(東京都世田谷区代田6丁目6-1ユニゾ下北沢3F)


12月16日~21日まで東京・下北沢のスマートシップギャラリーで開催された「冬のアート展」が終了しました。


「冬のアート展」のお誘いがあった時に直ぐに脳裏に浮かんだのは、以前に訪れたオーストリアのザルツブルグでした。ザルツブルグでの雪景色、そこから少し足を延ばして訪ねたハルシュタットは、景勝地として有名な所です。家々の屋根には雪が積もり、それが解ける過程で自然の造形が現れていました。
思わずシャッターを押してしまいました。


また長野県の松本駅からは、お宿の送迎バスに乗って細い山道を奥へと入って行くと扉温泉があります。そこは一面銀世界、お宿の2階からは大きな氷柱が垂れていました。翌朝目が覚めると、朝日に照らされた氷柱はまるでガラス細工のように光輝いていました。美しくて忘れられない光景でした。


そんな思い出深い作品を出品しました。


写真

SMART SHIP GALLERY グループ企画
~冬のアート展~

季節に合わせたグループ企画展が催される中、この12月に「冬のアート展」が東京・下北沢のスマートシップ・ギャラリーで開催されます。
季節の訪れ、冬を感じる作品の中で、今回は造形的な作品もセレクトしてみました。
クリスマス前のひとときに是非会場へお越しいただき、ほっこりしていただけると嬉しいです。

会期:
2019年12月16日(月)~12月21日(土)
時間:
11:00~18:00
会場:
スマートシップギャラリー
(東京都世田谷区代田6丁目6-1ユニゾ下北沢3F)
TEL:
03-5465-1379
ホームページ:
http://www.smart-ship.co.jp

~21th ART INTERNATIONAL ZURICH 2019 ~

会期:2019年9月26日(木)~9月29日(日)

会場:Plus 5-Giessereihalle

ホームページ:http//art-zurich.com


9月末に開催されたスイス・チューリッヒでのアートフェアは無事終了しました。
振り返れば2012年の第14回のART INTERNATIONAL ZURICHに初めて出品し、その後も数回、枯れゆく花の「Life」シリーズを主に出品してきました。今回は新作「光景~Spectacle of light~」を初めて出品したので、どのような反響があるかと心配しましたが、とても興味を持って観ていただくことが出来ました。そして来年の参加も楽しみにしていただけたようです。


一つのアートフェアに続けて参加することで、毎年のリピーターの方々や、または初めて日本人の作品をご覧になる方々に楽しんでいただけたなら、出品した甲斐があります。
海外展に出品することの醍醐味でしょうね。



~ART INTERNATIONAL ZURICH 2019~

会期:2019年9月26日(木)~9月29日(日)

会場:Plus 5-Giessereihalle


この9月26日~29日までスイスのチューリッヒでアートフェアが開催されます。
今回は新作「光景~Spectacle of light~」から10数点出品します。
窓辺に差し込む光が創り出す世界を作品にしたものです。


会場は世界中からのギャラリーが出展し、多くのアートファンが 来場します。少しでも多くの方々に作品を観て楽しんでいただければ幸いです。



~夏のアート展~

会期:2019年6月10日(月)~6月15日(土)

会場:スマートシップギャラリー(下北沢)


先週一週間下北沢のスマートシップギャラリーで「夏のアート展」が 開催されました。
季節の訪れをアートで感じるグループ企画です。
写真作品は私のみでしたが、油絵、日本画、水彩、アクリル、水墨と 色々なジャンルの作品が展示され刺激を受けました。
また東京での展覧会には、いつも友人たちが応援に駆けつけてくれます。
今後の作品制作の励みになっています。感謝です。



「藝展―GEI-TEN―」in ポーランド

会期:2019年4月8日(月)~4月21日(日)

会場:ヴィラヌフ宮殿併設国立美術館(ワルシャワ)


日本・ポーランド国交樹立100年記念の「藝展」は昨年2018年12月に京都の音羽山・清水寺圓通殿で開かれ、その後2019年4月の巡回展はポーランド・ワルシャワのヴィラヌフ宮殿併設国立美術館で開催されました。
この美術館で1966年に開催された最古の国際ポスタービエンナーレは、現在も本館を主体に継続して開かれています。


ポーランドは天文文学者コペルニクスや音楽家ショパン、科学者キュリー夫人を輩出し、親日国としても知られています。 今回このような巡回展があったので、初めてポーランドを訪ねることが出来ました。
ワルシャワの町は第二次世界大戦で壊滅的であったようですが市民の寄付で元のイメージに再建され、旧市街の週末は多くの観光客で賑わっていました。
アートを通じて現地の人たちとの交流も出来、今後益々、友好関係が深まることを願っています。



~2018年度修了展~

会期:2019年3月12日(火)~3月17日(日)

会場:同時代ギャラリー(京都)


毎年3月の中頃に、1年間写真表現大学・Eスクールで学んできた成果を発表する修了展が開催されます。
プロアマ、年齢も問わず一年間切磋琢磨しながら作り上げてきた作品を発表する場になっています。
今年は総勢50名の生徒がそれぞれの思いを詰め込んで力作をお披露目しました。生徒たちは互いに刺激し合い、来場者からは𠮟咤激励していただき、今後の作品制作の糧になることと思います。


写真作品、映像とBGMによる作品、最先端のドローン撮影による作品、またデジタルサウンドコースでは、自分独自のサウンドを作ったり、そのオリジナルサウンドと写真や映像を組み合わせた作品もありました。
一週間の展示でしたが、各人のテーマ、コンセプトが見えてくる展示になっていました。



~Affordable Art Fair Milano 2019~

会期:2019年1月23日(水)~1月27日(日)

会場:Superstudio Piu Via Tortona. Milano


アフォーダブルアートフェアは、現代アートのオリジナル作品を広く浸透させる目的で、1999年にロンドンで誕生しました。 現在ではロンドン、ニューヨーク、ミラノ、アムステルダム、 ハンブルグ、ブリュッセル、
シンガポール、ストックホルムなど世界の主要都市でフェアは開催されています。
今年で9回目を迎えるアフォーダブルアートフェア・ミラノはミラノ市内にあるファション・現代美術・写真・デザインなどクリエイティブな展示のスペースとして認知度の高い「Superstudio Piu」で開催されました。

スマートシップギャラリーは初めての出展と言うこともあり一抹の不安もあったようですが、日本からの出展は珍しく、日本人ならではの細やかで 丁寧な作品やオリジナリティー溢れる展示作品を多くの来場者がメモを取りながら興味深く鑑賞していました。
今回私は昨年の9月にミュンヘンの展覧会で展示した「Still life~somethinng and nothinng~」から5点と「Spectacle of light」から1点を出品しました。 来場者の方々が興味を持って観て下さったようで、とても嬉しく感じています。また会場では作品紹介の下記のテキストを配布しました。



《Still life~somethinng and nothinng~》
誰にでも大切にしているものがある。日頃はそのことを意識せずに過ごしているが、ある時ふとその存在に気付くことがある。それを出窓のところに飾って見つめていると、その当時の懐かしい思い出が走馬灯のように浮かんでくる。
置いてあるときには気付かなかったのに、何も置かれていない出窓に差し込んでくるあたたかな光が、その存在と思い出の大切さを気付かせてくれる。


People have important things but are usually not conscious of them. One day we may happen to notice something and try to put it by the window. By looking at it memories of it flash back like a revolving lantern.
When there is nothing by the window except the sunlight, people realize the object’s meaning through its absence and its existence and memories thus becomes important to them.

SMART SHIP GALLERY グループ企画
~新春サムホール展~

会期:2019年1月7日(火)~1月12日(木)

会場:スマートシップギャラリー(下北沢)


「新春サムホール展」ではサムホールサイズの額なしの作品が整然とギャラリーの全体の壁面に並んでいます。額装した6点の作品は不自然に見えない場所に展示されています。
今回初めて発表した”光”の作品はご来廊下さった方々にどのようにご覧いただけたでしょうか?ギャラリーへ伺えなかったのが残念です。



「藝展―GEI-TEN―」

会期:2018年12月4日(火)~12月6日(木)

会場:音羽山 清水寺 圓通殿


日本・ポーランド国交樹立100周年の認定行事として、清水寺とポーランドのヴィラヌフ宮殿併設国立美術館の両国で 開催される「藝展―GEI-TEN―」が清水寺の圓通寺を会場に開催されました。
初日には会場に隣接する洗心洞でレセプションがあり、清水寺貫主の森 清範住職の講話を拝聴。人はコミュニケーションを通じて理解し合える。夫婦や親子、家族の会話を大切にして下さい。SNS等で人との会話が薄れている今、当たり前のことが疎かになっていることが多々あるように思えます。肝に銘じて…など“言霊”のお話はとても印象に残っています。また、会場が京都と言うこともあり、レセプションの最後は「舞妓さんによる可憐な舞」が披露されました。
2019年4月に「藝展」はポーランドの首都ワルシャワへ巡回します。東欧の方々に日本の芸術がどのように映るのか楽しみです。



第26回 国際平和美術展 in ジュネーブ

会期:2018年 9月19日(水)~9月21日(金)

会場:パレ・デ・ナシオン[国際連合欧州本部](スイス)


「第一次世界大戦終結100年」にあたる2018年、「第26回国際平和美術展」は6月に広島で開催されたのち、9月に国際平和と安全の維持等を目的とするスイスの国際連合欧州本部(UNOG)で開催されました。会期中は、各国政府関係者をはじめ日本のNHKや読売新聞社、朝日新聞社などのメディアが取材に訪れ、BBCのサポートを受けパキスタンなどで本展の様子が放映されました。


会場となったのはスイスのレマン湖畔に建てられた旧国際連盟の本部で、現在、国際連合欧州本部(UNOG)となっているパレ・デ・ナシオンの展示会場、パ・ペルデュ・ホール。日本画、洋画、彫塑、陶工芸、写真、書道、全247点が2会期に分けて展示されました。私は“いのち”をテーマに枯れゆく花の「Life」シリーズより《いのちの輝き》を出品しました。





余談になりますが、11月24日未明に万博が大阪で開催されることが決定し喜んでいます。色々な問題が山積みのようですが、大阪に活気を取り戻す起爆剤にはなるのではないでしょうか。


大阪万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」だそうですが、2007年から6年間、出窓に飾った花をモチーフに枯れゆく花の“いのちの輝き”を撮り続けてきた私にとって、“いのち輝く”というワードがとても身近で心に響いてきました。


いのちが輝くためには、人にやさしい社会、そして平和な世界の実現を目指すことが必要だと思います。大阪万博が平和への希求への大きな架け橋になるのではと期待が膨らんでいます。1970年、高度成長期の大阪万博は学生時代に経験しましたが、55年を経て、世界平和、少子高齢化の進む社会に一石を投じることができる万博となることを願っています。


日欧宮殿芸術祭

会期:2018年 9月23日(日)~9月25日(火)

会場:ニンフェンブルグ宮殿 オランジェリー (ドイツ・ミュンヘン)


日欧芸術文化の新たな宮殿を展望する『日欧宮殿芸術祭2018』がドイツ・ミュンヘンのニンフェルブルグ宮殿 オランジェリーで開催されました。同会場は1664年にバイエルン選帝侯フェルナンド・マリアの命によって創建されたミュンヘンのランドマークの一つであり、バイエルン公国の栄華を現代に伝えています。


今回、ドイツからの出品作品には書や俳句などが加わり、日本からも相手の国を意識した作品が登場することで、互いの国を理解し合える姿勢を示していました。
私が出品した作品《Still life~somethinng and nothinng~》は20年前に家族皆で旅したドイツのローデンブルグで購入したゲーベルフンメル人形、私が大切にしていた置物が被写体になっています。作品を観て懐かしんで下さる現地の方々もいらしたようで、作品が取り持つ日独の縁を感じています。このような縁を大切に、今後の作品づくりにも生かしていきたいです。


《Still life~somethinng and nothinng~》
誰にでも大切にしているものがある。日頃はそのことを意識せずに過ごしている。ある時ふとその存在に気付くことがある。それを出窓のところに飾って見つめていると、その当時の懐かしい思い出が走馬灯のように浮かんでくる。
出窓にあるときには気が付かなかったのに、カーテン越しに差し込んでくる光がその存在の大切さを気付かせてくれる。


People have important things but are usually not conscious of them. One day we may happen to notice something and try to put it by the window. By looking at it memories of it flash back like a revolving lantern.
When there is nothing by the window except the sunlight, people realize the object’s meaning through its absence and its existence thus becomes important to them.

ART INTERNATIONAL ZURICH 2018を終えて

第20回 ART INTERNATIONAL ZURICH 2018

会期:2018年 9月20日(木)~9月23日(日)

会場:Plus 5 - Giessereihalle (チューリッヒ)


今年で20回目の開催をを迎える「ART INTERNATIONAL ZURICH 2018」。2017年、2018年と2年連続での出展ということもあり、現地に向かう予定をしていましたが、台風21号の影響で関西空港が機能せず、渡航を断念いたしました。
会場にはスイス在住の友人たちが訪れて場を盛り上げて下さったようで、会えなかったのはとても残念でしたが、この場をかりてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。


スマートシップギャラリーも今年で連続8回目の参加とのこと。チューリッヒの自然に恵まれたロケーション、そして文化・芸術のレベルの高い場所で開催される同アートフェアでの、今後のご活躍、ご発展を期待しています。


第20回 ART INTERNATIONAL ZURICH 2018

会期:2018年 9月20日(木)~9月23日(日)

会場:Plus 5 - Giessereihalle (チューリッヒ)

ホームページ:https://art-zurich.com


スイス最大の都市、チューリッヒで開催される「アートインターナショナル・チューリッヒ」は2018年に記念すべき開催20回目を迎えます。実績に裏付けられたこのフェアは、地元スイスの老舗ギャラリーをはじめヨーロッパ・米国など各地の有名ギャラリーが集結する国際アートフェアとして国内外から注目を集めており、昨年同様、記念すべき20回目のフェアに参加でき嬉しく思います。


私は“いのち”をテーマに2年間撮りつづけた一輪のピンクのバラの作品9点と、「月と桜」の作品1点を出品。日本の春、桜の季節、日没前の暮ゆくなかで撮影できた情緒あふれる作品を海外の方に観ていただける喜びを感じています。


写真

SMART SHIP GALLERY グループ企画
~秋のアート展~ が始まりました

秋をイメージすると花なら「キク」「ケイトウ」、「ひまわり」は夏に咲く花、そのひまわりも秋になると新たな生命を生み出しながら枯れ果て、次の世代へとつなげて行くのです。

季節に合わせたグループ企画「秋のアート展」。
春夏秋冬のなかでも、最も開催の多いのが「秋」。豊かな自然はもとより、様々な風物詩や心模様を表現した作品が出品されます。是非、足をお運びください。

会期:
2018年 9月3日(月)~9月8日(土)
時間:
11:00~18:00
会場:
スマートシップギャラリー
(東京都世田谷区代田6丁目6-1ユニゾ下北沢3F)
TEL:
03-5465-1379
ホームページ:
http://www.smart-ship.co.jp

~第26回 国際平和美術展 in 広島~

会期 : 2018年6月26日~6月29日

会場 : JMSアステールプラザ1F市民ギャラリー


世界の恒久平和を祈念する都市・広島で「第26回 国際平和美術展」が開催されました。 今回は「第一次世界大戦終結100年」を記念し、日本は広島、スイスはジュネーブの国際連合欧州本部の2カ所で開催されます。


1993年より毎年開かれている今展は「アートによる平和希求」を主旨とし、それに賛同するアーティストたちが参加。年を追うごとに大きな広がりを見せてきました。 今年は例年以上の参加者があり、国内・海外展ともに平和への想いの大きさ、強さを発信していくことと思います。


アートの力は目では確かめられませんが、継続することによって多くの人たちの共感を呼びそれが世界中に広がり、平和への道を切り開いて行くことを願っています。


~日本の印象展 in マルタ共和国~

会期 : 2018年4月3日~5月15日

会場 : キャパリエリアートホテル(1Fエントランス全フロアー)


「IMPRESSION of JAPAN-日本の印象」が地中海のマルタ共和国で開催されました。


マルタは2018年のEU文化プログラム欧州文化都市に選出されており、今年の欧州文化交流の拠点となっています。今回は総展示数300点(日本280作品・マルタ20作品)を前期・後期にわけ一か月半にわたる展示でした。


オープニングパーティーにはマルタ共和国大統領も出席され「この芸術がもたらす純粋な連帯の気持ちこそが私達を平和に導いていけるのです。(下記にて全文参照)」と祝辞をいただきました。


この度の展覧会を通して日本とマルタ共和国の友好が深められたのは間違いありません。


マルタ共和国大統領の「この芸術がもたらす純粋な連帯こそが私達を平和に導いていけるのです」という言葉は「国際平和美術展」と共通の想いだと思います

~長谷川 栄 米寿記念選抜展~
第7回 Art Selection「50の視点」

会期 : 2018年4月3日~4月8日

会場 : リーガロイヤルギャラリー(リーガロイヤルホテル1F・大阪)


7回目を迎える「Art Selection -50の視点-」が大阪のリーガロイヤルホテル1F にあるリーガロイヤルギャラリーで開催されました。


米寿を迎える美術評論家の長谷川 栄氏の監修のもと、人気・実力を兼ね備えた50名が選考される特別展で、長谷川氏による新作の彫刻も一緒に展示されました。


会期は桜の美しい季節、桜に因んだ心象風景の「心模様」を出品しました。 桜の美しさ、花の命と儚さ、愛しさ悲しさ、やさしさ、そんな微妙な心の動きを感じ取っていただけたら幸いです。


SMART SHIP GALLERY グループ企画「DECRYPTION」

会期 : 2018年3月12日~3月17日

会場 : スマートシップギャラリー(下北沢)


「DECRYPTION」とは解読。様々な抽象作品を鑑賞者たちが読み解いていくと言う面白い企画です。これまでに光を追い求めて写真作品を創る中で、Abstractな作品を撮りつづけていた時期がありました。今回はその中から【The Earth】3作品をセレクトして展示していただきました。


ヴァチカン美術館の中庭の中央に、まるで地球儀のような黄金色の大きな球体がある。 太陽の光を反射して美しく輝く世界と漆黒の世界。その球体の中には歯車が・・・ まるで人間が作り上げた文明の力で、私たちの大切な地球が壊されて行くような気持にさせられたのは、今の地球の環境破壊への不安からでしょうか。

【The Earth】に寄せて


SMART SHIP GALLERYグループ企画~春のアート展~が始まりました

会期 : 2018年3月3日(土)まで

時間 : 11:00~18:00

会場 : スマートシップギャラリー (東京都世田谷区代田6丁目6-1ユニゾ下北沢3F)


2015年に個展を開いた下北沢のスマートシップギャラリーから 「春のアート展」のお誘いがあり、久々に出品することになりました。

春を感じさせる作品、新たな出発をイメージする作品、芽吹いて行くもの、 美しい花の儚さ等、色々な思いが湧いてきました。

そんな気持ちの中で以前に撮った作品の中から 「春模様」「心模様」「姿見」の3点を選びました。
どの作品も私の心に残る愛しい作品たちです。

~ART INTERNATIONAL ZURICH 2017~

会期 : 2017年9月21日~24日

会場:PULS5-GIESSREIHALLE (スイス)


スイスのチューリッヒで毎年開催されているCONTEMPORARY ART FAIRに東京のスマートシップギャラリーから出品しました。5年ぶりのことです。
作品は、枯れゆく花のシリーズ「Life」より【いのちの輝き】8点。
とても興味を持って見ていただけたようです。

19回目となる2017年度のART INTERNATIONAL ZURICHはチューリッヒ・ウエスト地域の新しい会場で開催され、 15,000人以上が来場。
美術作品を楽しく鑑賞する人、真剣に気に入った作品を見つけて購入する人など多くのアートファンで賑わったそうです。

ART INTERNATIONAL ZURICH 2017の様子は下記でご覧いただけます。

https://youtu.be/Xexa0AiFg8Q

~日本ヨーロッパ交流展2017~

会期:2017年9月13日~16日

会場:東京芸術劇場展示ギャラリー1


「日本ヨーロッパ交流展」が東京芸術劇場ギャラリー1で開催されました。当日の会場には日本現代芸術作品237点とドイツとベルギーなど欧州芸術作品69点が展示されました。

15日の懇親会では、会場入り口でベルギー代表のエリック氏とスチューデント氏が出迎え、ヨーロッパの広報のための記念撮影が行なわれました。
会場ではProject Europe-Japan代表のゲルマートモコ氏が司会を務められ、終了後はお食事をしながら歓談し日欧の交流を深めました。



~2017年 タンガーミュンデ収蔵記念展(独)~

会期:2017年7月2日~8月31日

会場:ザルツ教会


ドイツ中部の都市タンガーミュンデは千年以上の歴史が残る街です。中世の街並みのようにレンガ造りの城壁に囲まれ、その景観の美しさから「北エルベのローデンブルク」と呼ばれ、観光地として人気があります。
この地で日本芸術の式典が開催されるのは、千年の歴史の中でも初めての出来事です。

2012年タンガーミュンデ市民は、「共益法人タンガーミュンデ基金」を設立し、文化建設物保護、文化財保護、郷土研究のために力を尽くしています。この度は展覧会を通じて日本とドイツの芸術の交流をより一層深めることを目的としており、展示作品【いのちの輝き】をタンガーミュンデ市に寄贈することになりました。お役に立つことを願っています。


~JARDIN展 in NEW YORK~

会期:6月21日~7月23日

会場:Ashok Jain Gallery(ニューヨーク)


ニューヨークのマンハッタンのロウアー・イースト・サイドにある「Ashok Jain Gallery」で6月21日~7月23日までの期間、5会期にわたって日本のアーティストによる、コンペティション形式の美術展が実施されました。
私の作品は7月12日~16日の4会期目に展示され、その期間中にニューヨーク在住の友人がギャラリーを訪ねてくれました。
持つべきものは友ですね、有難いです。
今回の展覧会は会期中に美術評論家のジェイソン・エドワード・カフマン氏、ギャラリーオーナーのアショク・ジェイン氏の2名の審査と、来場下さった一般のお客様にもアンケート形式で審査に参加していただき、人気アーティスト賞の選定が行なわれました。
各賞の結果は決定次第クオリアートのHPで発表されるそうです。


MINERVA 2017 IN LONDON

会期:2017年5月30日~6月2日

会場:マル・ギャラリーズ(ロンドン)


昨年に引き続き今年も「MINERVA 2017」でロンドンのマル通りに面したマル・ギャラリーズでの展覧会に参加してきました。この会場は1971年に女王エリザベス2世の声明によって設立されたギャラリーです。


創設1823年の英国王立美術家協会(RBA)のメンバーと、RBAの名誉会員として選ばれた日本人作家たちとの交流が両国の友好に寄与した展覧会となりました。


~鷹岡のり子 写真展「いのちの輝き」~



3月21日~30日までギャラリー「佑英」での企画展は無事終了いたしました。


ご来廊下さった方々に心よりお礼を申し上げます。


一昨年のリーガロイヤルギャラリーでの個展の折、ギャラリーオーナーの大森さんとの出会いがあり、
お互いに作品を通して気持ちが通じ合い、今回のような展覧会を開催することができました。

またご来廊下さった方々とも作品を見ながらお話しすることができ、有意義な10日間でした。


私にとって至福の時間でした。


このような個展を開くにあたりお世話になった方々、支えて下さった方々に厚く御礼申し上げます。

=日本・ベルギー友好150周年展 ~友へ~ =

会期:2016年11月12日~14日

会場:Galarie Ravenstein(ベルギー)

2016年、日本とベルギーは外交関係を樹立して150周年を迎えました。

ベルギーでは年初より日本文化を紹介する催しが各地で開かれ、特に首都ブリュッセルでは、街全体に日本をテーマとした演出、飾りつけなどが施されていました。

そして1年の締めくくりとして、11月には「日本・ベルギー友好150周年展~友へ~」が開催されました。

会場となったGalerie Ravensteinにて両国のアーティストによる作品が展示され、私もアートを通して

ますます二国間の友好が深まることを願い、参加しました。


=BERLINER LISTE 2016=

会期:2016年9月14日~18日

会場:クラフトワーク・ベルリン(ドイツ)

ドイツの首都ベルリンが一年でもっとも盛り上がりを見せる秋の芸術週間

「ベルリンアートウィーク」の期間中、9月14日から【ベルリーナリステ 2016】が開催されました。

ベルリーナリステは現在世界20ヵ国以上のアートが集い、世界のアートを知ることができる権威あるイベントで 毎回一万人以上の来客があります。

今回は日本芸術大エリアが設けられ200点を超える日本人作家の作品が展示され好評を得ました。

私は【オレンジのバラ】と【赤いバラ】の2作品を出品し、大変興味を持っていただきました。



Exhibition of MINERVA 2016

会期 :  2016年 5月24日~5月27日

会場 :  マル・ギャラリーズ(ロンドン)


MINERVA 2016


5月にイギリス・ロンドン市内にあるマル・ギャラリーで開催された「Exhibition of MINERVA 2016」に

Lifeシリーズから1作品を出品しました。

会場内には写真、日本画、洋画、彫塑、工芸、書道、文芸と幅広いジャンルにわたる日本のアーティストの

作品約200点が展示され、英国王立美術家協会より約10点の優秀作品が選ばれました。

写真のジャンルからは唯一、私の作品【オレンジのバラ】が選出され「RBA選抜MINERVA2016審査員特別賞」を賜りました。